日記が滞っているからといって、わざわざ穴埋めみたいに思い出して埋めるのはやめた。そんな雑な埋め合わせをしても、メモのようなテキストが残るだけである。
日記を毎日のルーティンにしてみてわかったことは「毎日つづける」の本質は自分自身を外側から見つめる視点を持つということだ。こんな難しい言い方をしなくても、単に「体調がわかる」と言えばいいのだが。
たとえば毎日ランニングをしている人であれば「だるい」とか休んでしまったとか、そういうところで調子がよくないことに気がつくだろう。趣味であれば飽きてきたことを感じて、なにかしらの変化のきっかけになる。
つまり私は今、日記に対してモチベーションが下がっている。それはテキストを書くことに対する欲求の低下なのか、単に忙しいのか、集中力を欠いているのか、といえば、たぶん忙しい。仕事がいろいろな渦中にあるし、プライベートな予定もたくさんあった。もちろん集中力も途切れがちだ。細切れのタスクが多すぎる。
思い出せる範疇で。DOMMUNEの大塚ギチイベントにいった。私は大塚ギチに対して愛着はないのだけども、このイベントによる大塚ギチとの出会いは重要なエピックになるような気がしてしまって、帰宅してすぐに『TOKYOHEAD』を注文した。
このイベントにはACIDWHITEHOUSEを目にいった。いつまでも変わらない味わいで非常によかった。アルマンドという人のダンスミュージックに対する偏愛とまじめさ、その誠実すぎるといって差し支えない精神性を、そうとわかるパッケージでは表に出せない照れ屋で、恥ずかしがりやな内省を形にしたのがACIDWHITEHOUSEというパフォーマンスだと思っている。それを今もやっている、あるいはやらされている、断れない、というのがアルマンドの変わらぬファニーなキャラクターを形作っている。
特筆すべきはSOFTPOWERのDJで、私は「自分の方向性が間違っていると思ったらeminem saikoのDJを聴け」と思っている。私はついつい音楽をDIGってしまうのだが、ついついマージナルなものに辿り着いてしまって、別にそれはそれで全く構わないのだけども、どうしても主流との距離を考えてしまう。ひとりで遠くに行き過ぎてしまうことに恐怖を抱いている。そんな自分のDIGの方向性について「大丈夫かな」と不安になった時は、いつだってSOFTPOWERが勇気づけてくれるのだ。
さて、日記へのモチベーションが落ちている。つまりメンタルモデルが狂っているということで、しばらくは生活の改善を目指して動かなければいけない。それはそれとして仕事が忙しい。こういう時にはどうするか。サボるのである。