寝まくって、起きた。

起きたら恵比寿リキッドのタイムアウトカフェに行って田島ハルコを見にいった。見に行ったつもりだったけど、BBBBBBBで暴れすぎて指を壁にぶつけてまだ痛い。かなりヴィクトリーから遠ざかってしまった。それにしても客層が若い。みんな自分の子供でも不思議では年齢なんじゃないだろうか。

その後は渋谷をダラダラ歩いて、路上を眺める。終電の前後で渋谷の風景はまるでかわる。日本は未だにマスクを付けている、なんて話はあるけど、それは電車が動いている世界の話だ。終電後の渋谷では、誰もマスクなんてしていない。世界では、格差は都市の場所によって分けられているけども、貧も富も集積された東京は、時間で都市が姿をかえる。誰もいなくなった夜にしか動き回らない人々がいる。

深夜を徘徊して街を眺める。コンビニで買ったチューハイを飲んで街に座る。路上で寝ているひと。座り込んで酒を回しているひと。やたらと絡んでくる酔っぱらい。自動車で移動するサウンドシステム。明るくなると見えなくなる都市の幽霊は、コロナ以前よりもずいぶん気さくになった印象がある。街に座って路上を見ながらスマホで遠くにいる人達としゃべる。

一通り街を眺めては、飽きたのでレンタサイクルを使って家に帰る。2022年。手元には常時オンラインの端末があって、電波は街中にめぐらされて、できるようになったのは単身で街にいても誰かとコミュニケーションできること、24時間いつでも借りられるレンタサイクルで、自転車をこいで家に帰ることだ。

明るくなっていく空を眺めながら、まあ未来なんてこんなものかと思う。暴れすぎて全身が筋肉痛だ。